洞窟が語る歴史は化石だけではなくて
ラスコーの洞窟壁画はそこそこ有名かと思いますが、
先日、現生人類ではなくてネアンデルタール人が壁画を描いていたのではというニュースがありました。
その壁画が描かれているのが、スペインにある3つの洞窟。
壁画は6万5千年前のもの、ということで、
よくぞ鮮やかに残っていた、と思った次第でございます。
壁画が洞窟入口からどの程度奥まったところにあったのかはわかりませんが、
外気に(ほとんど)触れない分、傷み方というのも緩やかなのだろうと思います。
洞窟って何万、何百万、何千万、何億年という年月をかけて形成されていて。
生物の進化の過程を見守ってきたのかなーなんて思うのと同時に、
何万年も前の人たちの生きた証だったり、文化的な側面だったり、そういったものを腐敗から守って現代に伝えてくれているんだなーなんて改めて思いました。
このニュースもきっと、私が洞窟に関心をもっていなかったら
「ふーん」くらいだったのかなって気がしますが、
洞窟に関心をもっているということが、そこに付随する幅広い事柄に対して興味をもつきっかけになっているんだなということを感じたりもしました。
これ、たとえば鍾乳洞内に描かれているものが、石灰成分の成長(?)によって壁画を隠しているなんてこともあるのかな。
表面剥いたら絵が出てきました、みたいな。
まあでも、表面が濡れるところは、絵を描くには不向きか。笑。