一度は忘れ去られた小平鍾乳洞@群馬県みどり市
小平鍾乳洞(おだいらと読みます)
ここは、明治7年に発見され、一般公開していたところでした。
しかし、10年ほど経った頃入口が埋まり、そのまま人々に忘れ去られていたそうです。
その後、古老の言い伝えと、鍾乳洞の存在を裏付ける古文書が見つかり、100年ほどの年月を経て昭和59年に再発見されました。
入口が埋まった理由はわかっていないそうなのですが、この話、なんだかロマンを感じます。
その一方、入口が埋まることで忘れ去られるなんてことあるんだな、とか、当時はすぐ掘り返そうという話にはならなかったんだな、とか、ひねくれたこともちょっと思いました。笑。
鍾乳洞としての規模感は決して大きいものではありませんでした。
大きく発達した鍾乳石が多くある、というところでもありませんでした。
しかし、小さな鍾乳石を間近に見られる喜びを感じられるような鍾乳洞でした。
こんな感じで、もともとあった岩石に、石灰成分が流れて少しずつ鍾乳石が成長しているような、そんな印象でした。
成長の仕方が網目状に、かつカーテン状になっているところとか、写真下の方のぎざぎざした部分とか、個人的に特に興味深いポイントです。
表面全体を石灰成分でコーティング、ではなく網目。
石灰成分を含んだ水が流れて滴るように成長するつらら石・ストロー状ではなくカーテン。
そして、何をどうしたらぎざぎざの形状になるのか。
ぎざぎざがいびつではなくあまりに綺麗なので、もう自然の形状ではなくて、何かが噛み付いてできたんじゃないかって一瞬思っちゃったくらいです。笑。
白のきらきら。
結晶な表面の乱反射のこのきらきら、私大好きで、このきらきらが目の前に広がっているのがとても嬉しかったです。
フローストーン。
洞内は全体的に通常の岩っぽいところが多い印象がありましたが、こんな感じで鍾乳石が(というか石灰成分が)多くある地点がいくつかありました。
このフローストーンの色合い、優しくて和みます。
ストローちゃん。
折れちゃっていたストローも多かったですが、成長を続けているストローちゃんもいました。
小さなカーテン、小さなストローを堪能できる鍾乳洞でした!
まだまだ未発見の洞穴もあるんだろうな、とは思いますが、かつてのここみたいに、忘れ去られてしまっている鍾乳洞もまだあるのかな、なんてことをぼんやりと思いました。
新発見も素敵だけど、再発見も素敵だなぁと感じる今日この頃です。
★ざっくりアクセス★
そこからは歩くとどのくらいなんだろう....
私は車に乗せて連れていってもらいました。