純白の鐘乳石が広がる氷渡洞@岩手県岩泉町
氷渡洞。
かつて、氷渡探検洞(すがわたりたんけんどう)として観光が可能だった洞穴。
2010年に閉洞したので、入洞できるとは思っていませんでした。
ですが人生とは何が起こるかわからないもので、2年ほど前に入洞してきました。
正面入口はしっかり閉鎖されていたのですが、別に入口がありまして(正確には作られて)
そこが私有地なので、持ち主の方の許可があれば入れると地底ガイドさんが教えてくれました。
入口は軽く山を登ったところにあります。
途中、大きな穴がありました。
この下に広がるのが氷渡洞。
しっかり洞内からも外を見ることができました。
ですがここは入口ではありません。
降りる自信がなかったので、正直ほっとしました。笑。
入口。
これ、結構下りに斜度があって、滑り台を滑るようにして梯子に辿り着きました。
梯子の下も結構ハードで、仰向けの状態で数メートル進みまして。
そんな状態で眼前には大量のコウモリが体を丸めてとまっていて。
これまでの人生であんなに近くに大量のコウモリを見たのは初めてで、心臓がものすごくばくばくしたのを覚えています。笑。
仰向けでしばらく進んだとは思えないほどの空間。
こんな空間や鐘乳石が、今もほんのわずかずつ形を変えていっているんだから、自然の力は偉大だなぁと改めて思うというものです。
スケール感!!
せまいところもわくわくしますが、広い空間もわくわくします。
これをさらに進んでいくと、より白い鐘乳石が待っています。
鐘乳石の白さに、なんともいえぬ美しさを感じる私ですが、そんな私の楽しみな瞬間のひとつです。
横!美しい!
上!美しい!!
下!美しい!!!
全方位に広がる美しい白....。
うっとりしてしまいます。
面白い鐘乳石もありました。
細かい鐘乳石の結晶が集まった、ちょっときのこみたいな鐘乳石。かわいい。
根元がぷっくらふくらんでいるところから細く伸びているストロー石。かわいい。
縦穴の鍾乳洞で、ロープ使ってのぼったりくだったり、すぐ下には増水して轟音を響かせる水流があったり、なかなかスリリングなケイビングでしたが、この白い世界に大満足でした!
★ざっくりアクセス★
盛岡駅から龍泉洞前までバスで向かい、そこでバスを乗り継ぎます。
小川タクシーが運行する、安家洞線のバスで安家まで。
入洞のためにお願いしていた地底ガイドさんと合流しまして、地底ガイドさんが車で連れて行ってくださいました。
ちなみに、安家洞線のバスは土日祝日は運休です。
あとは利用する方がほとんど地元の方なんでしょうね。
龍泉洞前で待っていたそのバス(大型タクシーのようなワゴン車)は、龍泉洞前で停まってくれなくて。
走ってバスを追いかけたのもいい思い出です。笑。