洞穴に魅せられて

大好きな洞穴(どうけつ)への思いを徒然と綴ります。

地質学的に新しい七ツ釜鍾乳洞@長崎県西海市

七ツ釜鍾乳洞。

『日本鍾乳洞九選』にも選ばれている長崎県の鍾乳洞です。

複数の鍾乳洞の総称のことをいうそうですが、その中の『清水洞』が一般に公開されています。

f:id:chocochip150:20171028154644j:plain

さらに!

事前に申し込むことで参加することができる【探検ツアー】がありまして。

それに参加すると、「入洞禁止」のところから先へ【千枚積】というところまで行くことができます。

 

これはもう、行くしかない、探検ツアー!って感じで申し込んでました。笑。

 

どれくらい探検感があるかというと、↓こんな感じ↓です。

f:id:chocochip150:20171028155218j:plain

【尻行残頭関】という地点で、通るのに足を先に通さないと難しい場所です。

地点名の的確さ....!

 

ここの鍾乳洞は、地質学的には比較的新しいらしいです。

約3000万年前に侵食されて形成されたのだとか。

 

確かに他の鍾乳洞だと億年単位の年月が経ってるところが多いので、それに比べると新しいです。

そのためか、洞内の鐘乳石は巨大なものはあまりない印象でした。

鐘乳石って、本当に長い長い年月をかけて大きくなるんだなぁと改めて思いました。

 

f:id:chocochip150:20171028155936j:plain

ストロー石。

つらら石の赤ちゃんみたいな鐘乳石です。

 

f:id:chocochip150:20171028160246j:plain

これは個人的に、リムストーンの赤ちゃんみたいだなぁと思ったものです。

これから長い長い年月をかけて形を変えていくであろう鐘乳石に思いを馳せるというのもまた楽しかったです。

 

f:id:chocochip150:20171028160523j:plain

中には比較的大きな鐘乳石もありました。

これに関しては、石筍が成長したのか、岩のまわりに鐘乳石成分がコーティングされているのか、判断に難しいところではありますが。笑。

 

洞内では、観光客には案内されない場所で学術的な研究もされているそうで、こうした鐘乳石をカットしているところもあるようです。

鐘乳石の断面って、木の年輪のようになっているものが多くて、きっとそういうところから年月の推定とかおこなわれているんだろうなぁ、と思いました。

 

f:id:chocochip150:20171028161103j:plain

↑こちらが、探検ツアー最奥部の【千枚積】です。

平たい岩が何枚も幾重に積み重なっているように見えるところで、写真は暗くなってしまってわかりにくいですが、結構な高さを岩が積み重なっているようになっていて、とても興味深いポイントでした。

 

f:id:chocochip150:20171028161433j:plain

色々な洞穴を見てまわっていますが、やはりそれぞれに特徴があったりして興味深さは尽きないし、洞内を見ているとあっという間に時間が経っているし、やっぱり洞穴っていいなぁと思いました!

 

あとは探検ツアー。

楽しいのはもちろんなのですが、ガイドさんの話を聞けるのがまた面白かったりします。

今回は、私が洞穴好きで鐘乳石の種類を知っていたり、いくつかの鍾乳洞にも行っているという話をしていたら、結構マニアックなお話が聞けました。笑。

 

七ツ釜鍾乳洞にたどり着くまでに、バスの乗り継ぎに失敗したりゲリラ豪雨に降られたりと悲しい思いもしましたが、鍾乳洞の満足感は高かったです!

 

 

★ざっくりアクセス★

『七ツ釜鍾乳洞入口』というバス停から徒歩10分ほど。

 

私の場合、

長崎空港→住吉→板の浦→七ツ釜鍾乳洞入口 ってバスを乗り継ぎながら行こうとしました。

ただ、住吉で降りたらゲリラ豪雨に遭い、乗り継ぐバスもわからなくなり、そうこうしているうちにバスの時刻が過ぎ....みたいなことになり。

結果その通りを行きつ戻りつして、桜の里ターミナルを経由し板の浦までバスで行き、ツアーの時間に間に合わないからと、板の浦からはタクシーを使いました。

 

長崎の路線バス難しすぎる....!

(帰りは無事、バスを乗り継ぐことができました)

 

空港から佐世保方面に出て、船で西海市にわたるという選択肢もあると、鍾乳洞の受付の方が仰っていました。

車ではなく、公共交通機関を乗り継ぎに乗り継いで来るという人は、どうやら多くはないようです。笑。