厳粛な瑜伽洞(田谷の洞窟)@神奈川県横浜市
横浜と聞いたときに思い浮かべるものは何でしょうか。
みなとみらいとか馬車道とか中華街とか色々あるかもしれません。
そんな横浜市にある人工洞をご紹介します。
瑜伽洞(ゆがどう)です。
一般的には「田谷の洞窟」という名で聞くことが多いかもしれません。
定泉寺というお寺の境内に存在します。
公開はされていますが、観光洞ではありません。
現在も修行に使われているとのことで、洞内は撮影禁止ですし、観光気分で訪れる人への注意書きがあったりします。
お寺ですから、あくまで信仰の場なのだと思います。
こちらが入口です。
洞内に明かりはありますが、十分な明るさではありません。
ろうそくを1本持ち、その明るさを頼りに進んでいきます。
洞内は壁や天井に多くの仏像彫刻が施されていて、一言でいうと圧倒されます。
信仰の場とか、修行の場とか、そういったことが身に染み入って厳粛な気持ちになりました。
人工洞って、私の中では割とシンプルな構造なのかなという印象を持っていたのですが、ここは結構入り組んでいた印象があります。
こんな場所を人工的につくりあげるなんて、携わった方たちはどんな思いを抱いていたのだろう....と思わずにはいられませんでした。
あとこれは余談ですが、洞内にある明かりって本当に心許ないんです。
ろうそくの明かりが厳粛な感じを一層強めているようにも思いました。
が、中の彫刻などをじっくり見ていくと、ろうが徐々に少なくなっていくんです。
当たり前ですけど。
歩いているとその空気の抵抗でろうそくについている火が揺れるんです。
当たり前ですけど。
要するに、歩くたびにろうそくの火が消えそうになって、時間がたつほど火が消えるんじゃないかって不安が募って、厳粛な気持ちには合わないようなどきどきが襲ってきて、心がすごくざわざわしました。
自然の洞穴にあるような鐘乳石や造形美を楽しむ場所ではありませんが、あの一面の彫刻は一見の価値はあると思います。
私は家族と訪れたのですが、洞窟にもお寺にも特別興味を持っていない父親と弟が「結構面白かった」と言ってくれたのがわりと嬉しかったです。
★ざっくりアクセス
車で来る方への駐車場もあります。